はじめに…
私たちイオンリテール労働組合は2009年10月の第38期第42回定期大会をもって満40周年を迎えました。ここまで組織が継続し、発展することができたのは、その時々の経営状況や組合員の総意をもとに変革するべきものは変革し、守るべきものは守ってきた結果だと認識する必要があります。これまでの歴史を支えてこられた先輩の方々に改めて感謝の意を表するとともに、これから新しい歴史を創る私たち自身が、心新たに先進的・革新的に活動をしていく必要があります。

次の世代のために…は環境・エネルギー問題や少子高齢社会問題だけでなく、労働運動にとってのキーワードだともいえます。次の世代に何かを残すという心持ちは、自分たちが大事にしたいものを再認識するとともに、現在だけではなく未来もよくするために、長期的・多面的・根源的な発想につながります。私たちの働く流通産業は大変厳しい時代の真只中にあり、スピードをもって構造改革と利益という成果をださなければなりません。しかし、目先の経営数値を追及するがあまりに、短期的・一面的・表面的な仕事のしかたになり、職場の信頼関係や人材の育成など企業経営の基盤になるものを失い始めているのが現状です。総合意識調査の結果にある希薄化する人間関係(チームで成果をあげる視点が少ない自己完結型の働き方)や地域社会に関わりが薄い仕事中心の生活(NR社員)、そして、自分が頑張ればという気持ちがついつい長時間労働やケジメのない働き方になる、などに認識されている職場風土や職場の人間関係を、後輩たちや新しく入社して来るパート社員や新入社員に、このまま残してよいのでしょうか?私たちはビジョン2020を機に40年間支えてきていただいた先輩たちに感謝する気持ちを、同時に後輩たちに何かを残そうとする気持ちにつなげていく必要があります。
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支部レベルで組合員が全体の運動目標と自分たちのありたい職場の姿を重ね合わせて目標化し、自分たちで主体的に学び続けることを戦略とします。運動の全体目標は次の5つです。「私たちの職場を働き続けられる職場にする」「私たちの労働条件や働く環境をよくする」「私たちの職場を納得して楽しく働ける職場にする」「私たちの暮らしと社会を豊かにする」「私たちの人間力を高める」この目標の実現に向けて、ブロック・本部はエリアと連携して「支部の目標(職場のありたい姿)」を互いに確認しあい、どうすれば実現できるのかに活動を傾注していきます。そのためには、全体目標の理解と浸透や支部の目標のイメージ創りについて、活動のあらゆる場面で意識して組み入れていく必要があります。学ぶ先は、自分たちが暮らしている地域社会・他社の職場や働き方・流通業に関わらず全ての産業、そして仲間同士です。「職場を飛び出す」を合言葉に、たくさんの支部での学びの機会を増大させいく必要があります。
ビジョン2020の目標イメージ
企業の永続的発展による雇用の確保「私たちの職場を働き続けられる職場にする」
自分たちの職場は自分たちで働き続けられる職場にする。私たち自らが職場を大切に思い、地域から必要とされる店とし、主体的に仕事の生産性を高め、利益が創出されていることを目指します。
このビジョンの実現のためには地域毎・お店毎に活動を組み立てていくことが必要になります。私たちが認識を変えなければならないのは、雇用の確保に向けた運動はこれまで以上に個店毎の課題をどう解決するかにかかっています。地域社会や地域の暮らしとの関わりを深め、地域社会が良くなることが、お店が継続できることにつながり、ひいては私たちの暮らしが良くなるという流れに変革していかなければなりません。
同時にもうひとつ大事なことは商品に対して私たち働く側の声を伝え続けることです。地域で働く私たちは、売る立場でもあり買う立場でもあることを再認識して、私たちが声を伝え続けることがお客さまと私たちのよろこびにつながるという自負をもって取り組んでいく必要があります。
また、課題の解決にはこれまで以上に全体で連携して取り組んでいきます。情報交換のスピードをあげ、距離感を縮め、会社関連部署との連携を強くして取り組みます。
労働条件の維持・向上・改善「私たちの労働条件や働く環境をよくする」
賃金や福利厚生などの労働条件、経営の変化や事業再編に伴う労働条件、または職場風土や人間関係などを含む働く環境について良くしていくことを目指します。
次の10年間、業態・売り場・商品の売り方は確実に且つ劇的に変化していくと認識しておく必要があります。従って、働き方や労働条件も維持するもの・向上させるもの・形を変えて改善させていくものとに整理し、全体の方向性としては前向きに変革していかなければならないと考えます。当然、これまで以上にその背景や目的について情報を広く共有し、長期的に継続させていけるかどうかを前提条件に総意形成をし、納得のプロセスを大事にすることが必要となります。
職場風土や人間関係を良くしていくことについては、仕事を通じた日常の上司部下のつながりを強めることと、支部アイディア発の支部内コミュニケーションの充実を軸としていきます。
働きがいを高める「私たちの職場を納得して楽しく働ける職場にする」
働いていて楽しい 納得して充実して仕事をしている。主体的・自律的に仕事に取り組み、個人の・組織の目標達成に向かい協働してよりよく仕事に取り組むことを目指します。
支部内で、また支部間で、世話人と組合員のネットワークを通して、職場の課題解決につなげる場や学びの場をたくさん効果的に実施することで実現していきます。ビジョン2020では、特に、地域社会・人間的魅力について、社外の方々との交流により学ぶことで、働きがいを高めることにつなげていきます。
社会を善くする「私たちの暮らしと社会を豊かにする」
職場だけでなく、暮らしの充実に主体的に関与している。地域社会と産業の発展のために主体的に取り組むことを目指します。
支部単位で組合員が暮らし・働く地域のことについて知ることから始めます。そして、地域の生産者や地方議員など、私たちが商売し、暮らしている地域を善くしようと頑張っている方々と交流をし、手を取り合って一緒に地域社会を善くしていくことを目指します。
人生を善くする「私たちの人間力を高める」
私たち一人ひとりが豊かな人生を実現するために、働くこと・暮らすこと・学ぶこと。についてそれぞれが充実している。活動を通じてたくさんの交流を持ち、さまざまな価値観に触れて、自らが善い人生に向かい働き・暮らし・学んでいることを目指します。
人間力を高めるためには何をすれば良いのか?については、現在、明確なストーリーを持ちえていません。しかし、人間的魅力の高い方々と交流の機会を持つこと、人間力の高い世話人や組合員が職場にいること、そして私たち一人ひとりが豊かな人生を送るために人間的魅力でつながること、は「組合員の幸せ実現」に向けて必要なことだと考えます。
ビジョンにおいては最もチャレンジングな運動ですが、次の時代の運動につながるクリエイティブな運動だと捉えて果敢に挑戦していきます。
おわりに・・・
改めてですが、労働組合の運動は「ひと」が基本です。その意味では、イオンリテール労働組合の運動をビジョン実現と同時に、またビジョンを推進していくためにも、「人づくりの運動」にしなければならないと考えます。10年後に人間的魅力のあふれる人材が職場に今以上にいっぱいになっていなければ、ビジョン2020の運動の成果はないと言っても過言ではありません。
イオンリテール労働組合の運動は「人づくりの運動」だと自負できることを目指して、ともに運動していきましょう。次の世代のために、自分らしく、自分だけじゃなく、つながりをもって…


